ヤマハPortaSound PS3修理

3か所,音の出ない鍵盤があるとのことで修理を依頼された.
PS3は最も初期のポータサウンドの一つらしい.

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とりあえず開腹して,一枚目の基板を外した.
YAMAHAのオリジナルICを使用している.
年代を感じさせる作りで,ピッチの基準はLC発振のようだ.

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鍵盤下の基板を外したところ.

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音の出ない鍵盤に対応する接点をショートさせてみても,やはり音が出ない.
ということで接点不良ではなさそう.

 

該当する接点につながっているパターンをたどっていくと,電池の液漏れによるパターンの腐食があった.
調べてみると導通がない.音の出ない鍵盤に対応する接点はすべてこのラインにつながっているので,故障の原因はこれだろう.

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ということで,バイパス.
隣りのパターンも怪しかったので処置しておいた.

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これで音も出るようになり,修理完了.

ヘッドマイク

最近は中国製の安いヘッドマイクが購入できる.これらはほぼエレクトレットコンデンサマイクでバイアス電源が要る.
一方ミキサのXLRマイク入力には,大抵ファンタム電源が供給できるようになっているが,これはコンデンサマイク用でエレクトレットコンデンサマイクのバイアスには使えない.
また,エレクトレットコンデンサマイクの出力は不平衡なので,そのまま長く引き回すとノイズがのる.
そのようなわけで,ヘッドマイクをミキサのマイク入力(XLRコネクタ)につなぐためのアダプタケーブルを製作した.

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ケースの中身は,ファンタム電源からエレクトレットコンデンサマイク用のバイアスを作る分圧回路と不平衡を平衡に変換する差動アンプである.
試作ということで,ケースを3Dプリンタで作り空中配線で仕上げたが,結構面倒でユニバーサル基板を使えばよかったかもしれない.

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ケースにはベルトなどに引っ掛けるようクリップをつけた.
こういうのは3Dプリンタのおかげで簡単にできるのでありがたい.

音響ホーン

以前は40KHzのトランスデューサ(写真左)を使ってバットディテクターを製作していたが,
40KHz付近しか観測できない,という制約があった.
今回のバットディテクターでは,
広帯域で超音波を観測するためにMEMSマイク(写真右)を使っている.
ただ,トランスデューサは40KHz付近の感度は高く,
40KHzに限った感度の比較では,MEMSマイクは今一つな感じがする.

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写真を見ればわかるように,
MEMSマイクの音響ホールは直径0.5mmしかない.
トランスデューサの方は,内部の振動板らしきものは,直径8mmほどある.
開口面積がMEMSマイクの方が格段に小さいため,
感度が悪いのも無理はない.

そこで,音響ホーンを用いて開口面積を大きくし,感度の向上を試みた.

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3Dプリンタで作成した超音波用の音響ホーン.

定量的なデータはとっていないが,聞き比べた感じでは,
トランスデューサと同等以上の感度が得られているようだ.