公開している情報を GitHub https://github.com/tjlab-jf3hzb に移しました.
Month: 7月 2020
SDR using dsPIC for SSB MODE
FM,AMモードはまだ納得できる状態ではないが,SSBに関しては問題なさそうなので,ファームウェア(ソースコード)などを公開した.
IIR, FIR フィルタの特性を変えるためのツールも置いてある.
dsPICの内部処理は以下のとおり.
原理的にはこれまで通り,複素係数フィルタで正(または負)の周波数成分をカットするフィルタ式.
コードを書いていて思ったのだが実際の処理内容はPSNと酷似している.なので,複素係数フィルタをAF PSN とみなしてもよいと思う.
hilbert 変換自体が負の周波数をカットするハイパスフィルタだし,一方,複素係数フィルタの虚数部は hilbert 変換器と同じものになっていることを考えれば.本質的に PSN方式 もフィルタ方式も同じということだろう(もちろん実現手法の違いはある).
FM demodulation (SDR using dsPIC)
FMの復調機能の追加を行った.
AMの復調ができているので,それを少しモディファイするだけでOK.
つまりAMは振幅を求めるがFMは位相を求めて微分すればよいので,下図のような構成になる.
tan の逆関数は安直にテーブル参照にした.math ライブラリのatanやatan2関数は処理が重くて使えなかった.
今のところSGからのFM信号はうまく復調できている.リミッタを深く効かせた通常のFM復調と違ってノイズは多め.この方式はI,Q信号の瞬時値から位相を計算するため,リミッタが使えないから仕方ない.
もう少しテストが必要かもしれないが,とりあえず SSB(USB/LSB),CW,AM,FM モードの受信が可能になった.